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決意の詩 込めた思い

あしなが学生募金のリーフレットを手にとっていただきありがとうございます。
日本とアフリカの遺児の「夢」を支援するあしなが学生募金。
その「夢」を知っていただければ幸いです。
幸せだと胸を張って言うために
茨城県・高校3年 梅原萌乃

私にとって「学ぶこと」
それは「幸せだ」と胸をはって言うための努力

ある人に「かわいそう」と言われた
「父親がいなくてかわいそう、不幸だね」
何も言い返せなかった
「幸せだ」と言い返せなかった

あなたにとっての幸せは何?

私は学んでいきたい
夢を叶えるために
家族を安心させるために
笑顔になるために
そして「幸せ」だと胸をはって言うために

「学ぶ」ことこそ唯一の道

中学2年生のときに彼女の家庭に大きな変化が訪れて以来「幸せ」について考えるようになった。

ある朝、父の低いうなり声で目が覚めた。自力で立つことができない父に声を掛けながら救急車を待った。くも膜下出血。昨日まで元気に話していた父が目の前で倒れて病院に運ばれ、医師からよくて車いす、寝たきりが当たり前と言われた。「これからどうなってしまうのか」と大きな不安を感じた。倒れて以降言葉を交わすことも目が合うこともなく、57歳になる現在も意識がない。専業主婦だった母はパートを、兄は大学院を辞め仕事を始めた。奨学金がなければ高校をあきらめていたと話す彼女は「支えてくれている周りへの感謝を忘れない」。「普通の父親がいなくてかわいそうだね、不幸だね」と言われ、幸せとは何か、誰が決めるのかと悩んでいたとき、あしなが育英会の高校奨学生のつどい(毎年夏に全国8会場で開催するあしなが育英会の恒例行事)で奨学生仲間に相談。それぞれの環境で夢に向かい学んでいる姿に触れ、学ぶことこそ「幸せ」を見つける道だと考えられるようになった。

現在の彼女の道は、大学進学へと向かっている。夢は、スポーツ栄養に特化した管理栄養士。中学1年のときにアマチュア無線方向探知(ARDF)という屋外のフィールド内に設置された無線送信機を探す競技に出会い、それに熱中した彼女は、高校1年で日本代表としてブルガリアでの世界大会に出場した。
世界大会では負けてしまうが、世界の舞台で外国人選手との体の違いに圧倒され、どうすれば日本人選手が勝てるかを考えた。「外身ではなく中身を世界基準にする」と、世界に挑むアスリートの体作りに内側から貢献する管理栄養士になると決心。就職も考えていたが、一念発起し猛勉強。2年生でスポーツ栄養に関する論文を書き、筑波大学での本発表に選抜。「自分で決めたことだから」と語る彼女の熱意は本物である。

彼女にとって大学進学は大きな選択。受験料、入学金。まとまったお金を準備することは難しい。不安を感じていたが、新設された給付型奨学金により、進学準備を今から始められ、返さなくてもよいことで「心が楽になった」。病気で話せない父に代わり「立派だね、がんばってね」とお礼のハガキに返事をくれるあしながさん(あしなが育英会への定期的なご寄付者)が心の支え、いつか恩返しがしたいと語る。「経験することすべてが学び」と語る彼女の道は、たくさんの人々を「幸せ」にする未来に向かっている。彼女は学び続ける。「幸せだと胸を張って言うために」。



新しい日
イキイ・ウォルター
(アフリカ・ウガンダ共和国出身。20歳。両親を失い、お兄さんに育てられる。
10人兄弟で唯一、高校まで卒業。2017年度あしなが育英会の奨学金制度により来日)

新しい日が 始まり終わる
未来はまだ想像できない
涙と悲しみを背負い
彼は昼となく夜となく涙を流している
もし喜びが目に見えるもので
スーパーや薬局で売られているものだったら
希望と慰めを得るために
自分の持ち物を売り払ってでも買うだろうけれど
そんなことはあるはずもなく
慰めてくれる人は見当たらなかった

飛躍したいと思っても
孤児であることを思い出し
すぐに思いとどまってしまう
真の病は悲観的な考え方かと、彼は泣く
斧を握り、藪で木を倒す
鍬を手に、毎朝畑に向かう
それが彼の日々の務め

だけど いつか未来が現実となり
望みが叶うという揺るぎない信念が
彼を前へ前へと進ませる
やがて救世主が現れ
彼を、自分に不相応な高みにまで持ち上げてくれるだろう
救世主の通る道のいばらを取り除き、くぼみをならそう

「信じられない」と彼は言う
「まだ夢をみているだけかも」
救世主が伴ってきた仲間とともに
兄弟姉妹のように、揃ってご馳走を楽しむ
彼は喜びのあまり走り、飛び跳ね、叫び、歌う
この道を開いてくださったのは神 それを彼は知っている
この喜びを誰と分かちあおう
牛乳で洗われた白鳩のように
彼は真っ白に輝いている

New Day(原文)

New day breaks and ends.
Future is still difficult to visualize.
But tears and sorrows are burdening him,
Making him weep day and night.
If joy was a tangible thing
Sold in supermarkets,
Or even a drug shop,
He would sell his belongings for comfort and hope,
But this illusion is not real,
No one was there to comfort him.
When he wants to leap forward
Being an orphan comes to his mind and
Discouragement strikes him instantly,
Maybe negative thought is the real disease, he cries.
Seizing the axe and going to the bush to fell down trees,
Picking up the hoe and going to the garden every morning
- this was his daily duty.
However, the abiding faith that one day,
The future will become real and his hopes will be assembled
Keeps propelling him forward.
Finally the Redeemer comes

Lifting him higher than he deserves,
Chopping through the thorns on his way,
Leveling the potholes on his path.
"I cannot believe this", he says,
"Maybe it's still a dream."
Bringing his fellows they feast together like brothers and sisters,
His joy making him run around, jumping, yelling and singing.
He knows it is the Almighty opening the way,
Who can take his share now?
He looks like a dove washed with pure milk.

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遺児たちが夢に向かって学び続けることがでるよう、ご支援をいただければ幸いです。

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